中学校の英語の授業で、下のような板書をする先生は多かったと思います。
I have to wash the dishes. 私は 〜しないといけない 洗う お皿を →「私はお皿を洗わないといけません」 英語学習の初期は、理解を助けるためにこれで良いと思います。 ただ、これをずっと続けていると、「日本語変換」がクセになって抜けなくなります。そして「日本語変換」はすごーく時間がかかります。会話のキャッチボールは難しく、長文を時間内に読むなんてムリです。 「訳さない」ためのトレーニングとしてすごく有効なのはズバリ絵本です。子供じゃあるまいし・・と思われるかもしれませんが、絵(イメージ)で状況を理解しながら文章を読むことで、「訳さずに」理解することができます。(絵本を音読するともっと良いです→ 中でもRaz-kids は大人にもすごくオススメです) ただし、「絶対に訳さない」スタイルをずっと貫くのも考えものです。仕事で英語を使う方は特に、「これってどういう意味?」と聞かれることはよくあります。そんな時にサッと訳せないと恥ずかしいものです。「この人ホントに英語できるの?」と思われても仕方ありません。 例えば "Sorry for my late response, but I've been overwhelmed by work." というメールがあったとします。overwhelm を「おおいかぶさる」のようなイメージだけで覚えていると、意味は分かってもサッと訳せません。「仕事が立て込んでいるので、返信がおそくなった」というように、スッと意味の通る訳が求められます。 そのため、普段から「全体の5%の意味を訳す」ことをオススメしています。洋書を一ページ読むごとに(新聞なら一記事)、どこでも良いので頭の中で一行和訳してみます。もちろん、「要はこんな事を言ってる」くらいの意訳で大丈夫です。契約関係の書類でない限り、ビジネスで求められるのは「英語の意味を訳す」ことです(これを意訳といいます)。ガチガチの「直訳」を教えられてきた日本人には結構難しい作業ですから、習慣化して、柔らかな英語頭をつくりましょう。 慣れると、パズルみたいで楽しいですよ! レベルアップしたい方は、洋書であれば日本語の訳本を図書館で借りて、自分の訳と比べるのもいいです。プロの訳はやっぱり洗練されていて、勉強になります!
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Author福井良太 Archives
April 2024
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