【ORTって何?】
ORTとは Oxford Reading Tree(オックスフォード・リーディング・ツリー)の略です。 イギリスのオックスフォード大学が出版している英語の教科書、日本の小学校で言うと「国語の教科書」です。ただし、教科書と言ってもぶ厚い冊子ではなく、薄い冊子がひとつのストーリーになっていて、それが基本セットだけでも240冊あります。レベル10までありますので、それぞれ24冊ですね。(実際にはレベル13までありますが、日本の小学生だとレベル10まで行けばすごいです) イギリスに住む家族とその仲間が様々なストーリーを繰り広げるのですが、レベル5以上からは「Magic Key」という、どこでもドアとタイムマシンが一緒になったようなアイテムが出てきて、歴史的な出来事も学べるようになっています。 「イギリスでは80%の小学校で採用されています!」というふれこみです。圧倒的シェアなのは間違いなさそうですが、さすがにORTだけを使って国語の授業をおこなうというのは無理がありそうで、副教材としてちょこっと使っている学校も多いと思います。でも、イギリス人でORTのキャラを知らない人はいないでしょう。 【実際に教室で使ってみて】
ORT、当教室では全冊揃っています。メルカリで安いバージョンのORT(どうやら中国で出版されている)を知る前に、正規版を買ったので高かった。。 それはともかく、ORTを毎回楽しみにいている小学生は結構います。レッスンでは毎回一冊、かならずORTを読みます。生徒と一緒に音読してレコーダーに吹き込んで、次のレッスンまでに何秒で音読できるようにする、というのが宿題です。簡単な単語を穴埋めするクイズもやります。 ORTの良いところは:
逆に、ORTの悪いところは(値段が高い以外は)思いつきません。ただ、英検対策や日常会話表現の習得をするのに、ORTだけでレッスンをするのは無理があります。なぜなら、ORTは「国語」の教科書なので、英検などに対して即効性は薄いのです。 ですから、英検なら英検のテキストやフレーズ集を勉強するという、当たり前の対策が別途必要になります。当教室でも、ORT・英検・日常会話を別々の三本柱としてレッスンを進めています。 この方法で(三本柱で)レッスンを進めると、英検の勉強の時に「これ前にORTでやった!」というのも出てきます。実はこれが、ものすごく記憶に残りやすくなる秘訣なのです。 色々書きましたが、ご家庭でORTを240冊そろえて、毎晩一冊ずつ親子で読むことができれば、それが一番の使い方のように思います。ちょっと高いですが、それ以上の価値はあります! |